尾張旭市で今まで一度もメンテナンスを実施したことがない、釉薬瓦屋根の屋根点検におうかがいした事例を紹介していきます。棟の崩れなども気になるため、点検をご依頼いただいた経緯がありました。

結果として大きな問題点はありませんでしたが、瓦屋根は各部材に不具合が生じていると雨漏り被害に発展するケースの多い屋根材です。当記事では長年ノーメンテナンスでしたが、特に不具合が生じていなかった珍しい事例を紹介していきましょう！

釉薬瓦屋根の状態確認

こちらは屋根点検のご相談をいただいた、お客様の住宅屋根を確認した様子です。屋根には釉薬瓦と呼ばれる屋根材が使用されていました。

釉薬瓦（ゆうやくがわら）は瓦の表面を釉薬で化粧した粘土瓦で、粘土を窯の中で約1,000度以上の高温で焼成して生成します。非常に耐久性が高い特徴があり、寿命は約50年〜100年を誇る屋根材です。

棟瓦の現場確認

今回は崩れなどが生じていないか、棟瓦の状態を中心に確認していきました。交換前に使われていたワイヤーのサビが付着しているなど、外観に劣化の跡が見受けられますが大きな問題は発生しておりません。

比較的状態が良い漆喰

棟瓦の隙間に補填されている漆喰と呼ばれる部材を確認していきましたが、こちらも比較的良い状態です。漆喰は棟瓦内部を固定している土が流れ出ないよう、蓋のような役割をしている部材です。

状態が良い漆喰はご覧のような真っ白で美しい姿をしていますが、経年劣化が進むと徐々に黒ずみ剥がれやひび割れといった不具合へと発展する恐れがあります。漆喰が剥がれると内部の土が流れ出し、棟瓦の歪みやズレを生じさせる可能性が想定されるでしょう。

鬼巻き漆喰の状態確認

鬼瓦の隙間を補填している鬼巻き漆喰も、比較的良好な状態でした。鬼巻き漆喰は棟瓦内部の土が流れ出ないよう、雨水の浸入を防いでいる部材です。

長年ノーメンテナンスの瓦屋根は各漆喰部分が劣化しているケースが多いため、定期的な点検の実施が推奨されます。

屋根点検もご相談ください！

近年では瓦屋根の点検を推奨し、必要のない屋根工事をセールスする詐欺被害が多発しています。未然に悪質な業者から身を守るためにも、屋根点検も過去実績豊富で信頼できる施工業者への依頼を検討してみましょう！

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