名古屋市守山区で塗装の出来ないスレート屋根ニチハのパミールの屋根調査をしてきました。

今回のお問い合わせのきっかけですが、庭先に落ちた屋根の欠片を発見したところから始まります。

普段はあまり屋根を見ることが無いそうですが、庭先に見かけない物が落ちていたそうです。

そこで周りを見渡してみても何もなく、ふと屋根を見上げると屋根が部分的に剥がれていることに気が付きました。

お問い合わせを頂いてすぐに調査に伺いました。

実際の屋根の状態です。

スレート屋根は厚みが5mm程の薄い板上の屋根材です。

その屋根材の端部の部分が白くなっているのが分かります。

これが今回剥がれていた欠片の部分です。

近くで見てみるとこんな感じです。

表面部分が剥がれて、白い部分が見えています。

この白い部分はスレート屋根の素地となるセメント質の部分です。

こちらは剥がれる前の状態です。

よくみてみると表面はまだ剥がれていませんが屋根材の真ん中あたりが層になった隙間が空いているのが見えます。

これが今回の屋根の大きな特徴である層間剥離です。

実はこの屋根材ですが、ニチハというメーカーのパミールという商品なのです。

アスベストを使った建材が昔はありましたが人体への健康被害もあり、ノンアスベスト商品へと今は切り替わっております。

この商品はその廻間の商品でした。ノンアスベスト屋根材の先発商品でこういった不具合が起きてしまいました。

全国でもこのパミールはかなり使われております。

その特徴的な不具合というのが層間剥離なのです

では層間剥離が起きると何がいけないのか


それは塗装が出来ないという点です。

屋根材の内部からの剥離が起きるので表面の塗装をしても全く意味がありません。

塗装よりも内側からめくれせっかく塗装した部分も台無しになってしまいます。


ではパミールが使われている場合、どうしたらいいか？

それはカバー工法か葺き替え工事の2種類となります。

中にはパミールと知らず、塗装をしてしまう業者さんもいるので注意が必要です。

今回はお客様にもその点をお伝えしてカバー工法でのご提案をさせていただくことになりました、