名古屋市名東区で室内の雨漏れ調査に行ってきました
現在の雨漏れの様子です。以前も施工させて頂いたのですが、その時は1階のキッチンからの雨漏れでした。
今回はお盆前の台風で2階から雨漏れしました。
雨漏れ箇所の直上はこのような形の屋根になっています。一部入母屋、軒先から急勾配の屋根が下りています。
入母屋屋根の脇には谷があり板金が納めてあります。見たところ折り返しも付いているので想像では板金から屋根へ水が流れていくと思っていました。
また、谷板金周囲の瓦を改めて確認すると手が入ってしまう隙間が少なくとも10か所弱見受けられました。
こちらば別位置の瓦です。これだけの隙間があると吹き降りの雨は屋根の下へ入ってしまいます。
下地の確認です。最近は晴れの日も多いので土や下地が湿るなどの状態ではありませんでした。しかし、目についたのが瓦本体です。屋根施工時に加工したと思われる跡がありました。
加工してある瓦はその列全てでした。通常のものと比べると2~3㎝はカットしてあります。ご存知の通り瓦の形は中央が緩やかにくぼんでいて両側が上りになっています。これだけカットしてしまうと、より雨水が瓦の中へ入り易くなってしまいます。
そして雨漏り原因を探る為に水掛け試験を行います。普通の雨が降って谷部分へ流れるようにかけます。水量は弱・中切り替えながら行っています。
さて、室内へ戻り押入れから天井裏へ。現在水をかけている真下で過去の雨染みを見つけました。
屋根の垂木です。白く見える筋は砂です。恐らく瓦の中に入った雨水が土葺きの土に当たり、屋根裏内へ流れ込んだためと思われます。
そして屋根で散水を始めて2分。いきなり漏れてきました。野地板と垂木から雨漏れです。位置も屋根の瓦が浮いたところです。
垂木を伝って軒先側へ水は移動していきます。真下は室内の壁です。壁にも雨染みが出ていたのでほぼ原因特定です。
雨漏れの原因を探る為の散水試験は多くの場合有効です。特に台風被害の雨漏れは特定が非常に難しく、今回のようなケースは少ないと思います。風を伴う雨は予測が難しく、水の侵入経路特定が困難です。さて、瓦の隙間から侵入する事が原因なら隙間を埋めれば・・・。というところですが、問題は方法です。
瓦用の隙間部材もあるのですが、手の甲まで入るような隙間なので覆いきれません。やはり瓦の下にある土を込め直して高さ調整をし、隙間をなくす工法がベストに思えます。
雨漏れは原因の特定はできてもどんなやり方で水を止めるかが多岐に渡ります。お住まいの方では色々と把握しにくいというのも雨漏れの特徴です。当社にもこの時期には問い合わせを多数頂きます。点検してみないとわからない事もたくさんあるのでお困りの方はお気軽に当社へお問い合わせください。
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