知ってますか?雀口
今回のコラムは「雀口」について少し説明したいと思います。雀口というのは日本瓦で土葺きの屋根に多く見られます。軒先瓦の下(裏側)を見るとわかります。瓦の下には土があり、土を塞ぐ形で漆喰が塗られている部分です。写真は元々漆喰が塗られていたが、劣化してどんどん落ちてしまって土が出てしまっていた現場でした。そこにまた漆喰・・・ですと将来また工事をしないとなりません。そこで写真のように板金で雀口をふさいでしまうのです。見た目も良く、漆喰のように劣化の心配が無い事から、提案するとほとんどのお客様が採用されています。
これが雀口板金です。一枚がこのようになっており、瓦の形に合わせて作られています。これを何枚も軒下の長さに合わせて繋げて固定します。固定は釘打ちですので簡単に外れてしまう事もありません。
いかがでしょうか?まったくと言っていいほどお家では気にしない部分かもしれませんが、良く聞く話が、「どこかわからないけど漆喰が下に落ちていた」という事を耳にします。軒先で、しかも軒樋の真後ろにあたる部分なので気づかないのは当然です。この雀口、実は漆喰が無くても瓦に影響はほとんどないのですが、漆喰が無いと小動物や蜂などの虫が入ってしまう事があります。漆喰や板金で塞いでおけばその心配はないわけです。しかしこの雀口の板金施工を行うには高所ですと足場が必要な事、さらに雨樋の脱着(交換)が必要だという事も知っておかなくてはなりません。それなりの費用が掛かってくるので雀口の単体工事を行うより、屋根工事や塗装工事などの足場を必ず必要とする工事の際に付帯工事として行う事をお勧めします。もちろん平屋などの脚立作業のみで施工できる事もあるのでこのコラムを読んで一度セルフチェックをしてみるのもいいかもしれません。施工についてのご質問や点検のご依頼はお気軽にお問い合わせ下さい。
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