春日井市で屋根点検に行ってきました
今回の建物の屋根点検は「セメント瓦」です。乾式コンクリート瓦とも言い、現在は生産されていません。輸入建築の戸建てにも多く使用されています。新築当初は塗装もされており、重厚かつモダンな風合いの屋根です。しかし年月が経つと塗装が劣化し、カビやコケが付着していき、材質も塗膜が劣化してくるので不具合が起こりやすくなります。予備の瓦がない場合、ひび割れたり、欠けたりしてしまっても差し替えができません。
瓦の表面です。割れなどもなくきれいに葺いてありました。しかし褪色がだいぶ進行しており、表面はかなりのカビでざらざらしていました。
屋根の袖部分にあたるけらばは板金で施工してありました。破風板も板金まきで仕上げてあります。この屋根材の施工は釘打ちで留めてあるのでけらば部分の釘浮きなどがあると瓦がズレたり最悪落下する可能性もあります。このように板金でカバーしてあれば安心です。
屋根材に汚れのようなものが見えますが、これは黄カビが発生しているためです。カラーベストの屋根でも同じような現象が起こりますね。屋根に直接害をなすわけではありませんが美観を大きく損ないます。
点検の際にはこのように顕微鏡も使って塗膜チェックもします。状態によって行う施工も変わってくるからです。
今回の点検から提案する工事は塗装工事になりました。不具合があったときに在庫を探すのが困難であったり、重量があったりとあまりよくないように聞こえますがもともと丈夫な屋根材です。大切にメンテナンスしてあげればちゃんと使える屋根材です。このセメント瓦には通常の屋根を塗装するペンキより、専用の塗料もあるのでそちらを用いたほうが良いと思います。カラーベストの塗装などは通常下塗り・中塗り・上塗りの3工程が基本ですが、セメント瓦の場合は工程が増えることがあります。これは材料が塗料をとても吸い込んでしまうためです。せっかく塗っても吸い込んでしまって表面に下塗り材があまり効いていない状態で上塗りしてもうまく密着しないで不具合を起こしてしまう可能性があります。その為、しっかり診断して塗装回数(工程)を通常より増やして施工する事も必要になります。セメント瓦の塗装や屋根工事をお考えの方は一度「街の屋根やさん名古屋東店」にご相談ください。
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